●オートハープの定義等(1) ●オートハープの構造(2) ●オートハープの動作(3) ●オートハープの種類(4)

オートハープの定義等

オートハープは、以下のように定義・説明されています。

出典 内容
音楽大辞典 第1巻(平凡社) autoharp[英]、akkodzither[独]、citare d'amatetur[仏]
ツィター属弦楽器の1種。ドイツ、マルクノイキルヘンの楽器製作者ギュターC.A.Gutterが19世紀末に発明した撥弦楽器。
その時々に不必要な弦の振動をおさえ、和音外の音が鳴らないようする装置があって、コード奏法が素人にも容易である。
アメリカのカントリー音楽などでは職業音楽家も使っており、40〜50本の弦を使った楽器が作られている。
なお似た楽器として弦を最初から和音ごとのグループにして貼ったものもあり、それに三角のもの、ハープ形のもの弓奏するものなどさまざまある。
それらとオートハープをひっくるめてコード・ジサーchord zitherとも呼んでいる。
世界大百科事典[4](平凡社) オートハープ autoharp アメリカ白人民謡で使われる撥弦楽器。チター属の一種。簡単に和音が演奏できる仕掛けを持つ。
40本前後の弦と直角の方向に、演奏できる和音の種類の数の角棒が設けられていて、任意の角棒を押さえるとその裏側についているフェルトが弦に当たって音を消し、フェルトの切れめの箇所の弦だけが鳴るようになっている。
通常、楽器を抱えるようにして左手で横棒をおさえ、右手で弦をかき鳴らす。
1880年代にドイツの楽器製作者C.A.ギュターによって考案された。[中村とうよう]
大百科事典[2](平凡社) オートハープ autoharp アメリカ白人民謡で使われる撥弦楽器。チター属の一種。簡単に和音が演奏できる仕掛けを持つ。
40本前後の弦と直角の方向に、演奏できる和音の種類の数の角棒が設けられていて、任意の角棒を押さえるとその裏側についているフェルトが弦に当たって音を消し、フェルトの切れめの箇所の弦だけが鳴るようになっている。
通常、楽器を抱えるようにして左手で横棒をおさえ、右手で弦をかき鳴らす。
1880年代にドイツの楽器製作者C.A.ギュターによって考案された。[中村とうよう]
新編 音楽中辞典(音楽之友社) autoharp[英]
ドイツのC.A.ギュッターが19世紀末に発明したツィターの一種。伴奏用。
弦と直角に設けられた横木を押し、決められた和音外の弦が振動しないようにしてからプレクトラムで和音をかき鳴らす。
アメリカのポピュラー音楽に広く用いられた。
標準音楽辞典(音楽之友社) オートハープ autoharp[英]
チターの一種。通俗的な旋律の伴奏に使われるような簡単な和音がボタン操作によって容易に奏せるもの。
新音楽辞典 楽語(音楽之友社) オートハープ autoharp[英]
ギュッター(C.A.Gutter)が作ったチターの一種で、和音が容易に演奏できるもの。
いくつかの横木が弦に直角に設けられて、それらを押すと不必要な弦の振動が止められる。伴奏用に考案された。
ニューグローブ世界音楽大辞典 第3巻 (株式会社講談社) autoharp[英] cithare d'amateur[仏] Akkordzither[独]
19世紀後半に発明されたコード・ツィター。指あるいはピックやプレクトラムで弦をかき鳴らす。
ボタン操作によってダンパー・バーが、和音に不必要な弦を消音するため、単純な和音を演奏することが出来る(図版参照)。
ザックスによると、マルクノイキルヒェンのC.A.ギュッターがこの楽器の発明者である。
1881年、ドイツからの移民C.F.ツィンマーマンがアメリカでの特許を認可され、85年に製造を開始し、3年間に5万台もの楽器を販売した(Mooreの著作参照)。
アルフレッド・ドルジはツィンマーマンの会社の権利を買い取り、90年代中頃までに週に3000台の割合でオートハープを製造した。
販売は地方の楽器店をはじめ、戸別訪問、シアーズ・ローズバックやモンゴメリー・ウォードのカタログを通して行われた。
しかしドルジが無理な経営を強行したため、まもなくニューヨークのドルジヴィルの工場は閉鎖を余儀なくされる。
オートハープは、蓄音機が登場した後も衰退を免れ、初等和声楽の指導用にアメリカとドイツの学校で広く使用された。
その間アーネスト・「ポップ」・ストーンマンは、アパラチア民族風の演奏スタイルを発展させ、1924年に初録音を行っている。
第2次世界大戦後は、メイベル・カーターがさらにその演奏スタイルを発展させた。[DAVID KETTLEWELL(桜井雅子)]
ニューグローブ世界音楽大辞典 別巻2 (株式会社講談社) オートハープ
autoharp
 C,Sachs: Real-Lexicon der Musikinstrumente, zugleich ein Polyglossar Fur das gasamte Instrumentengebiet (Berlin, 1913/R1962)
 P. Seeger: 'The Autoharp, played Stoneman Style', Sing Out!, xi/5(1961-2), 16
 A. D. Moore: 'The Autoharp: its Origin and Developement from a Popular to a Folk Instrument', New York Folklore Quarterly, xix(1963)
 M. Peterson: Many Ways to Play the Autoharp (Union, NJ, 1966)
 E. Brown: 'The Autoharp', Come all Ye: Journal of the Vancouver Folk Song Society, iii(1974), 2
 三井徹 英系アメリカ民俗音楽の楽器 伝承民謡の会 1970
世界の民族音楽辞典(東京堂出版) オート・ハープ【弦楽器】
19世紀末にドイツで発明されて、アメリカでよく用いられた楽器。
箱型のツィター・ハープにコードを選択できるようなバーを取り付けたもので、バーを押すと一度に10本以上の不要な音をミュートすることができる。
この直前の楽器「コード・ハープ」はバーがないので掻き鳴らすことができなかった。
オート・ハープはアメリカ東部の民謡、新民謡(マウンテン・ミュージックやヒルビリー音楽)に好まれた。
楽器(株式会社マール社) 和弦チターとオートハープ
両者とも単純な伴奏楽器である。
和弦チター(1)は、和音を演奏しやすいように弦が配置されている。
オートハープ(2)は、奏しようとする特定の和弦以外の、弦の振動を制する消音器を備えている。
実用音楽辞典(株式会社ドレミ楽譜出版社) オート・ハープ auto harp【楽器】
アメリカで発明された楽器。ツィターにコード演奏用のバーを取り付けたもの。
ごとに不必要な音をミュートするようになっている。
メーカーによりクロマハープなどとも呼ばれている。
The True History of the Autoharp英語(c) オートハープの発明者が誰かについてかかれています。
For years, we have read that Charles F. Zimmermann of Philadelphia, Pennsylvania invented what we call the autoharp. America would certainly have something to be proud of -- if, in fact, it were true.… 〜詳細はリンク先を見てください
Wikipedia英語(Autoharp)(d) The Autoharp is a zither-like musical string instrument… 〜詳細はリンク先を見てください
Wikipedia日本語(オートハープ)(e) オートハープは一連のコードバーを持つ弦楽器である… 〜詳細はリンク先を見てください。
(注:この項目は小坂@十勝産が追加しました)
アメリカの民俗楽器(3)(オートハープautoharp)(f) オートハープとは文字通りオートハープいろいろ… 〜詳細はリンク先を見てください
宵々山辞典(オートハープ)(g) ★現在ページなし
宵々山辞典(オートハープ)(g) (Internet Archive)
皆さんのオートハープとは?が書かれています。
オートハープとは… 〜詳細はリンク先(フレームメニューから「オートハープ」クリック)を見てください
  ★コメント(2007/11/23):『「鳴らす」事は簡単だが「弾く」には相当な努力を要する。従って所有者の大半は鳴らすことしか出来ていない。
   なのに、その大半に「弾ける」と主張されてしまっている。可哀想な楽器。』などという説明があるが、これは全く間違い。勘違いも甚だしい。
   他の定義などでも明らかなように、オートハープは演奏を「簡単にして」、コードを「掻き鳴らす」ために考案されたものである。
   それが、奏者や製作者によって奏法および構造が工夫され、メロディが明確に聞こえるようにもなってきた。
  ☆なお、余談であるが、当該事項説明者はあるWEBサイトの「Q&A」という記事にて、信条に関して『オレと論争して勝ちたければ
   ブリタニカ背負って来い』と豪語しているが、ブリタニカにはオートハープという項目はなかった…
Wiktionary英語(autoharp)(h) 詳細はリンク先を見てください。
(注:この項目は小坂@十勝産が追加しました)
Wiktionary日本語(オートハープ)(i) ドイツの楽器製作者C.A.Gutterが19世紀末に発明した撥弦楽器。コードバーと呼ばれる… 〜詳細はリンク先を見てください。
(注:この項目は小坂@十勝産が追加しました)
はてなダイアリー(オートハープ)(j) チターと同様の板状ハープの一種で、コードバーを押して弦を弾くだけで簡単にコード演奏ができることが特徴。… 〜詳細はリンク先を見てください。
私家版楽器事典 しかばんがっきじてん(オートハープ)(j) 弦は短いほど、細いほど、強く張るほど高い音が出る。逆に、長いほど、太いほど、張り方が弱いと低い音がでる。 この理屈で弦をずらっと張りめぐらせてあるのがピアノやハープの類(たぐい)だ。… 〜詳細はリンク先を見てください。
私家版楽器事典 しかばんがっきじてん(オートハープ)(j) とても素敵な楽器です。ポピュラー音楽に大きな影響を与えた カーターファミリー*1 も使っていた。 「ギターが弾けなくてもいいよ、オートハープならバンドに参加できる」てな具合で、コードの伴奏で唄を歌うには手軽な楽器。 コードバーを押さえて、ジャンジャカとひくと、適当に(?)サマになる。… 〜詳細はリンク先を見てください。
私家版楽器事典 しかばんがっきじてん(ギタロー)(j) ギタローは、アメリカのメーカーが売りだしたコードチター(1960年代と思われる)。オートハープより大きいのでギターのような構え方になる。… 〜詳細はリンク先を見てください。
弦楽器 図鑑:オートハープ auto harp オートハープは、1920年代に登録された商品名である。
弦は短いほど、細いほど、強く張るほど高い音が出る。逆に、長いほど、太いほど、張り方が弱いと低い音がでる。 この理屈で弦をずらっと張りめぐらせてあるのがピアノやハープの類(たぐい)だ。… 〜詳細はリンク先を見てください。

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